死者の書 〜古代エジプトにおける死生観・ハートに従って生きること

古代エジプトにおける世界観が表現されているものの一つに、「死者の書」と呼ばれるものがあります。

それは、エジプト神話の死生観に基づき、死後の世界(冥界)において、魂が経験すること、死後の流れ、などが記されているもので、今回は、そちらを紹介していきたいと思います𓇼

参考:死者の書とは、古代エジプトにおいて、ミイラとともに棺に納められたパピルス文書のこと。エジプト神話の死生観に基づき、死者が冥界(ドゥアト)を通過する際の注意点や、魂の個々の要素を保存・保護する方法などを多数の祈祷文や呪文という形で記した葬送儀礼。

※当記事においては、歴史の中で若干解釈等が変化していることもあり、一般的な解釈とは異なる部分が含まれる可能性があります。

中でも、最も重要なシーンとして

死者の心臓を取り出し、真理(秩序)の女神マアトの羽と天秤にかけ、
生前の行いが正しかったかを測る

「最後の審判」というものが
描かれているのですが

これは、いわゆる、
一般的な善悪論ではなく

宇宙の秩序(真理・バランス)
ハート(心臓)に従って生きること

の重要性を伝えているシーンです。

イギリス(大英博物館)にて撮影した、世界で最も有名な「死者の書」

エジプト語の「イブ(Ib / 𓄣)」は
「心臓」や「内なる意識」を表す言葉で

古代エジプトでは、
心臓は神が人間に宿らせた
「内なる羅針盤」であり

ここでの神とは、大いなる太陽(源)
魂は、その分光(分け御霊)

心臓にこそ、
魂(本質・神性)が宿る

と、考えられていました。

心臓の重さを変えるのは、地上での行動の裏にあった「不調和(不秩序)なエネルギーの蓄積」とされており、

地上のすべての記憶と、その時々に自分が発した波動が、そのまま魂の記憶として心臓に刻まれる、と考えられていましたが

古代エジプト(アトランティス)の叡智
エメラルドタブレットにおいても

「宇宙のすべてが人間の心の中に存在する」
「汝、汝のバランスを保ちて生命に生きるべし」
とあるように

善悪二元論的な、
悪=不調和、ではなく

すべてはバランスであり
どのような要素も、
タイミングと使い方次第


といった世界観があります。

エジプト神話においても、
例えば、セトやセクメトといった、「悪(闇)」にみえるような「破壊(戦い)の神」も、「神」として扱われており

それらも、必要な要素であり
宇宙と、内なるバランスの一部

進化における試練をもたらす存在

として捉えられていました。

宇宙の秩序(根本原理)、真実(正義)、真理、の象徴とされていたマアト女神

宇宙の秩序・真理(マアト)における
「善(真実・正しさ)」とは

自分の心、つまり、
本性(本質)から生まれるもので

ハートを生きるとは、

本来の自分を生きる
=宇宙における役割、
バランスを生きること

ということなのでした。

以前もセミナーの中でお伝えしたことがありますが、ディズニーの中で伝えられている「Compass of your heart(心のコンパス)」は、古代エジプトの叡智(教え)にも繋がっている世界観で

ディズニーの世界観が世界中で愛されているのは、そういった「根源的な叡智」のエッセンスが含まれているからなのかもしれません。

※「 Compass of your heart(心のコンパス)」は、東京ディズニーシーにあるアトラクション「シンドバッド」のテーマ曲で、ディズニーシーの世界観には、特にアトランティスのエッセンスが込められています。

一般に、現代を生きる私達は、ほとんど死後の世界(霊界)について覚えていない、あるいは、認識のない状態ですが、

古代エジプトでは、冥界や魂の記憶から

物質的な豊かさや社会的な評価
といったこと以上に

宇宙の秩序(真理)や
魂(神性)を体現すること

本来の自分という役割を生きることが大切、と考えられていたのです。

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